建物1階には、電動ロールスクリーン・ガイドレール仕様を施工しました。
ロールスクリーンを天井に埋め込むことで、収納時の存在感を抑え空間全体が引き立ち、窓からの景観を邪魔しない設計となっています。
YKK AP30ビル
YKK AP30ビル
YKK AP30ビルは、1990年のYKKアーキテクチュラルプロダクツ設立から30周年を記念し創業の地である富山県黒部市に建築されたオフィスです。自然環境や、そこで働く社員の健康に配慮した「杜(もり)の中のオフィス」という設計理念のもと、光・風・水などの自然エネルギーを活用した快適性・省エネ性を兼ね備えた建築になっています。
紹介動画
紹介動画

YKK AP30ビルはS造(一部RC造)の地上3階建て、建物高さは19.48メートルで、延べ床面積は6932平方メートル。
光と風をふんだんに取り入れ、窓を自由に開けられるYKK APらしさの室内を実現しています。
建物1階のフィロソフィーホールでは、設立の背景や30年の歩みを映像シアターや、円座を取り囲む「Art & Technology」展示などで紹介しています。
2階のワークプレイスは、安全で安心、快適かつ働きがいのある拠点として、社員それぞれが自律した働き方を描ける環境を整備しました。また、施設全体をオープンオフィス化することで、社員同士が出会い、交わり、時間を共有して価値を発揮する場所となっています。
3階はカフェテリアと社員ラウンジとして設計されており、立山連峰や富山湾、能登半島への眺望を最大限に活かしたフロアになっています。
建築主 |
YKK AP株式会社 |
設計 |
株式会社日本設計 |
施工 |
前田建設工業株式会社 |
構造 |
鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造 |
規模 |
延床面積:6,932㎡ |
デザイン性を高めた最先端の電動ロールスクリーン

製品情報
製品 | 電動ロールスクリーン |
台数 | W2.2m×H3.1m , 他 計59台 |
光と風をふんだんに取り入れるクライマー式電動ロールスクリーン
2階のワークプレイス部分には、クライマー式の電動ロールスクリーンが採用されました。
クライマー式を採用することで、スクリーンの上部を開放して採光を得るなど、光と風を取り入れるための工夫が施されています。
又、365日の昇降設定が可能なタイマー機能により就業時間や季節ごとの太陽高度に合わせたスクリーンの管理を実現しています。
2階のクライマー式の電動ロールスクリーンも1階のロールスクリーン同様に収納時の存在感を抑え、景観を邪魔しない設計となっています。

スクリーンの昇降は操作パネルのスイッチで管理されており、
新たに開発したプリセット機能により複数台のスクリーンが異なった位置からでも、任意の位置に一直線に揃えることができます。
製品情報
製品 | クライマー式電動ロールスクリーン |
サイズ | W2.2m×H3.4m , 他 計114台 |
機能性・意匠性を有した手摺ファブリック


寒気や暖気が留まりやすい吹き抜け部分には、気温調節のためファブリックで覆う手摺を提案しました。アルミとファスナー、ファブリックのみで構成されたシンプルな構造です。

ファブリックの取付には独自形状のレールにファスナーを採用することでフレームを見せず最上部までファブリックで覆うことを可能にしています。
景色を邪魔しない横引きロール網戸(ZIProll)

防虫対策には、横引きタイプのロール網戸(ZIProll)が採用されました。
ZIProllは特殊なファスナーとガイドレールを備えており、虫が侵入する隙間を作りません。
今回は人が出入りする窓への設置ということで、高さ3.1mの大開口にも対応。屋外と室内をシームレスにつなぐ、快適な空間を実現しました。
収納時にはフレーム内に完全に収納されるため、空間に溶け込んだ存在感がないデザインです。
製品情報
製品 | 横引きロール網戸 ZIProll |
サイズ | W1.1m×H3.1m , 他 計84台 |