臺北南山廣場(台湾大規模複合ビル)

臺北南山廣場(台湾大規模複合ビル)
臺北南山廣場
(台湾大規模複合ビル)
臺北南山廣場は、台北市に位置し、台北101の北東に隣接する超高層ビルです(地上48階・地下5階建て)。
台北の新たなランドマークとして国内外から注目を集めており、ビジネスや都市景観に新たな価値をもたらす複合施設です。
その外観は「山と合掌」をモチーフとしており、二つの手を合わせるような柔らかな曲線が、周囲の自然や人々との調和を象徴しています。
山の持つ安定感と荘厳さ、合掌の形が表す祈りや敬意を建築に込めることで、都市空間の中に精神性や静けさを感じさせるデザインとなっています。この美しいフォルムに加え、高度な耐震・制震性能や先進的なオフィス機能、グリーン建築認証の取得など、多方面で高い評価を受けています。
建築主 |
南山人壽保險股份有限公司 |
設計 |
三菱地所設計 |
施工 |
互助營造 |
構造 |
地上:鉄骨造 |
規模 |
敷地面積:17,708㎡ |
複雑な開口部にも美しく対応。
建築空間の快適性実現を可能にするロールスクリーン

臺北南山廣場の建物全体は、感謝の意を表した「合掌」の形状をしています。これにより、オフィスタワーのカーテンウォールの東西面には傾斜が生じています。
通常のロールスクリーンをこのような傾斜面に設置すると、重力で垂直に垂れるため隙間が生じて遮光が不十分になりますが、本案件ではZIP systemを採用し、スクリーンの昇降を支えるガイドレールをサッシに取り付けることで、垂直面・水平面はもちろん、傾斜面や曲面の開口部でも隙間ができず、光や音が漏れるのを防いでいます。
ファスナー構造のZIP systemによりスクリーンがたわむこともなく、すっきりと納まり、空間の美しさを損なわない仕上がりになったとご満足いただけました。
ZIP system

「ZIP system」は、スクリーンの両側にファスナーを付けて、
ガイドレール内部のインナーレールに差し込む、独自開発の抜け止めシステムです。
スクリーンの両側に隙間ができないため、光や音が漏れるのを防ぎます。
臺北南山廣場
オリジナル仕様
今回、お客様のご要望や打ち合わせ内容を踏まえ、「臺北南山廣場オリジナル仕様」を作成・ご提案しました。

コンパクト化
スクリーン下についているウエイトバーは、既製品だとW40mmだが、設計者の方から「もう少し幅を小さくしてほしい」と依頼を受け、W30mmにコンパクト化(25%縮小)して取り付けました。

意匠性の向上
サッシに取り付けるガイドレールはもともとW50mm×D40mmであるが、サッシのサイズに合わせるためにふかし材をつけ、W85mm×D42mmとし、表面にビスが見えないようにガイドレールからとめるような仕組みとして意匠性を向上させました。

操作性の向上
パイプを直径50mmから直径65mmに変更し、一回の動作で巻き取るスクリーンの距離を増やして開閉速度・操作性を向上させました。

施工効率、精度の向上
パイプのブラケットをカーテンボックスの背面側に当てて施工できるようにすることで、設置位置を施工時に測る必要がなくなり、施工の効率と精度を向上させました。

自社検査による品質管理の徹底
製品の生産過程では、5万回に及ぶスクリーンの昇降テストや、最大35kgのおもりを用いた耐久テストなど、自社内で徹底した検査を実施し、品質を確認したうえで納品しております。
ギャラリー






製品情報
製品 | CRF:手動チェーン式 ロールスクリーン ファスナータイプ |
生地 | 海外生地 |
サイズ | W1.9m×H2.6m , 2208台 |